先日行われたVintageの大会で《狼狽の嵐/Flusterstorm》をメインから2枚投入したデッキが優勝した。
個人的には《狼狽の嵐/Flusterstorm》はサイドボードであり、Vintageであってもメインから採用されるべきカードでは無いと判断していただけに、驚きだ。
そして、このことはVintage環境が歪み始めたことを意味していると思う。

結論から言えば、このような状況が長期的に続くようなら、Wizard’s of the Coastの制限カード措置等による介入が必要であると個人的には考える。

《狼狽の嵐/Flusterstorm》のメイン採用が意味するところは何か?
それは「環境をSnapcaster Controlが支配つつあるということに他ならない」と捉えられないだろうか?


《狼狽の嵐/Flusterstorm》は主に対カウンター用カードであり、その真価はミラーマッチで最も発揮されると考えて良いだろう。
勿論、普通に唱えても強い。とくにストーム系に対しては非常に強力。
→実際、Bob Gushはベスト8にいなかった。これが原因かどうかは怪しいが。
しかし、その特性上《瞬唱の魔導士/Snapcaster Mage》を軸とするSnapcaster Controlに強いのは一目瞭然だ。

MUDに対しては《Force of Will》のピッチコストにしかなるまい。
言い換えれば、MUDは現Vintage環境のTier3程度には位置しており、そのデッキタイプに効かない呪文をメインから搭載しているということだ。(一応、《古の悔恨/Ancient Grudge》を搭載していたが、1枚)
そして、その構築をしたデッキが優勝した環境だったのだ。
果たしてこれで良いのだろうか?

優勝デッキには《狼狽の嵐/Flusterstorm》に加え、《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》もメインから採用され、サイドボードには《虚空の力線/Leyline of the Void》四枚積み。
Dredgeとミラー両方対策出来るところがミソだろう。
《外科的摘出Surgical Extraction》一枚の主たる目的は墓地対策では無いだろう。無論、優秀な墓地対策足り得るが。
実は、ミラーマッチで非常に強力な役割がある。当然、《瞬唱の魔導士/Snapcaster Mage》に対して使うことも強力であるがもっと違う使い方もある。

以上のように「特定のデッキ」に対して特に役立つようなカードがメインから投入されるということは、その「特定のデッキ」が環境を支配しているからに他ならない。
そして、そのデッキはSnapcaster Control自身だ。

まだ《瞬唱の魔導士/Snapcaster Mage》が追加されて日は浅いので様子を見ても良いかもしれない。
それらをメタった新たなデッキが出て、Snapcasterによる支配を終わらせる可能性もある。
そうであれば別に放って置いてよいと思う。
しかし、長期に渡りこのような構築がまかり通るような環境であれば、Wizard’s of the Coastは早急に動くべきであると考える。

尚、これは《狼狽の嵐/Flusterstorm》が問題なのではない。

コメント

タミネタ@スキジリの人
2011年11月30日23:36

いつの間にか40個も日記書いてるんだな~

俺は瞬唱の魔導士はモダンで禁止→値崩れになるまでは買わないぞw

MUD/STAX
2011年12月1日0:46

確かに、結構書いてるなね(笑)
ターミネーターの禁止は当たるからな~
レガシーではさすがに無いか・・・

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