まずはじめに、自分はこの考え方については懐疑的であることを明記しておく。
又、個人的な意見なので、他に違う意見ももちろんあると思いますし、自分の考えを強要するつもりは全くありません。
単純に言えば「軽量ドローカードを増やせば土地を少なくできる」という考え方である。
~理論と呼ばれることもあるらしいが、明確な根拠及び結果が無い以上、「仮定」もしくは「仮説」とするのが正しいと思い、付けていない。
→見解を示す場合も「~理論」となることがあるので、その場合は構わないとは思う。
特に問題なのが、単に「軽量ドローカード」と言っている点で、それらのドローカードが何枚参照できるのか、何枚ドローできるのか、マナはいくらくらいなのか等が明記されていないことだ。
ゼロックスの見地から《渦まく知識/Brainstorm》を四枚搭載して「デッキが安定した」というのはこの考え方の根拠にはならないだろう。
→《ミューズの囁き/Whispers of the Muse》で同じ効果が得られるのか?
仮にゼロックスの考え方に基づいてデッキ構築をした場合、以下の問題点が生じると思う。
①キープ基準が難しくなる
②序盤の展開が遅くなる(俗に言う、「テンポロス」が大きい)
以上の2点が比較的致命的なのではないだろうか?
それぞれ根拠を述べていきたい。
まずは、「①キープ基準が難しくなる」
マナを使わない優秀ドロー呪文、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》を例にとって考察してみよう。
ゼロックスによると、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》2枚で土地1枚と換算出来るらしい。
つまり、土地2枚キープが目安のデッキの場合、初手が
ⅰ)土地2枚+そのほかの呪文5枚
ⅱ)土地1枚&《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》×2+そのほかの呪文4枚
が同じキープ基準足りえる。(絶対ではない)
更に、
ⅲ)土地1枚&《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》+そのほかの呪文5枚
となることもある。
ⅱはともかく、ⅲだったら《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》よりも土地の方が良いと思う。
加えて、ⅱの場合でも、あくまで「ゼロックス的に考えて」であり、2発の《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》後に土地を引けないこともある。
そして、それは運次第。
言い換えれば、ゼロックスの考え方に沿ってキープすることは安定性が低下することに他ならない。
次に、「②序盤の展開が遅くなる(俗に言う、「テンポロス」が大きい)」
①では故意的にマナを使わない呪文で仮定したが、Magic:the Gatheringでは多くの呪文が唱えるためにマナを必要とする。
つまり、唱えるために余分にマナを使うということになる。
特に、序盤での1マナは1ターンに相当する。
引いたカードがドローカードである場合もあり、更にはそのカードも唱える必要がある。
→ドローカードを引くためのドローはストーム目的や呪文を唱えることを目的としたデッキでもない限り避けるべきである場合が多い。
このようなことが起こった場合、恐ろしいテンポロスと言わざるを得ないだろう。
そして、ゼロックスは上記のような事態を増加させるような考え方である。
この結果が示すことは、デッキの展開が遅れ=テンポロスだ。
→序盤ではドローカードで欲しいカードを引くよりは、最初からそのカードを入れておいたほうが良い。4枚搭載してしまったカードを探すのならまだしも、土地ならば代用になるカード(フェッチランド等)を予め入れておける場合が多いのではないだろうか?
俗に言うウィー=ゼロックスは「インスタント又はソーサリーを唱えることが勝ちにつながるデッキ」であったからこそゼロックスの考え方が一致しただけであり、そこまでゼロックスそのものがそのデッキの根幹たるデッキではないだろう。
→後半でもドローカードを有効に使う、といった点ではデッキを特徴付けていると言えなくもないが、これは《小柄な竜装者/Wee Dragonauts》等があってこそである。
ここまでゼロックスについて否定的内見を多く述べてきてしまったが、ゼロックスの言わんとすることはわかる気がする。
高性能なドローカードはデッキを安定させ、土地の枚数を減少させてもある程度の安定性を保たせるよう働く傾向にあるのは事実だと思う。
それには前述した、「ドローカードが参照する枚数」なども考慮に入れる必要があり、簡単にはいかない。
そういった難しいことを省いて、指針・参考に使うぶんにはゼロックスは良いと思う。
又、個人的な意見なので、他に違う意見ももちろんあると思いますし、自分の考えを強要するつもりは全くありません。
単純に言えば「軽量ドローカードを増やせば土地を少なくできる」という考え方である。
~理論と呼ばれることもあるらしいが、明確な根拠及び結果が無い以上、「仮定」もしくは「仮説」とするのが正しいと思い、付けていない。
→見解を示す場合も「~理論」となることがあるので、その場合は構わないとは思う。
特に問題なのが、単に「軽量ドローカード」と言っている点で、それらのドローカードが何枚参照できるのか、何枚ドローできるのか、マナはいくらくらいなのか等が明記されていないことだ。
ゼロックスの見地から《渦まく知識/Brainstorm》を四枚搭載して「デッキが安定した」というのはこの考え方の根拠にはならないだろう。
→《ミューズの囁き/Whispers of the Muse》で同じ効果が得られるのか?
仮にゼロックスの考え方に基づいてデッキ構築をした場合、以下の問題点が生じると思う。
①キープ基準が難しくなる
②序盤の展開が遅くなる(俗に言う、「テンポロス」が大きい)
以上の2点が比較的致命的なのではないだろうか?
それぞれ根拠を述べていきたい。
まずは、「①キープ基準が難しくなる」
マナを使わない優秀ドロー呪文、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》を例にとって考察してみよう。
ゼロックスによると、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》2枚で土地1枚と換算出来るらしい。
つまり、土地2枚キープが目安のデッキの場合、初手が
ⅰ)土地2枚+そのほかの呪文5枚
ⅱ)土地1枚&《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》×2+そのほかの呪文4枚
が同じキープ基準足りえる。(絶対ではない)
更に、
ⅲ)土地1枚&《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》+そのほかの呪文5枚
となることもある。
ⅱはともかく、ⅲだったら《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》よりも土地の方が良いと思う。
加えて、ⅱの場合でも、あくまで「ゼロックス的に考えて」であり、2発の《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》後に土地を引けないこともある。
そして、それは運次第。
言い換えれば、ゼロックスの考え方に沿ってキープすることは安定性が低下することに他ならない。
次に、「②序盤の展開が遅くなる(俗に言う、「テンポロス」が大きい)」
①では故意的にマナを使わない呪文で仮定したが、Magic:the Gatheringでは多くの呪文が唱えるためにマナを必要とする。
つまり、唱えるために余分にマナを使うということになる。
特に、序盤での1マナは1ターンに相当する。
引いたカードがドローカードである場合もあり、更にはそのカードも唱える必要がある。
→ドローカードを引くためのドローはストーム目的や呪文を唱えることを目的としたデッキでもない限り避けるべきである場合が多い。
このようなことが起こった場合、恐ろしいテンポロスと言わざるを得ないだろう。
そして、ゼロックスは上記のような事態を増加させるような考え方である。
この結果が示すことは、デッキの展開が遅れ=テンポロスだ。
→序盤ではドローカードで欲しいカードを引くよりは、最初からそのカードを入れておいたほうが良い。4枚搭載してしまったカードを探すのならまだしも、土地ならば代用になるカード(フェッチランド等)を予め入れておける場合が多いのではないだろうか?
俗に言うウィー=ゼロックスは「インスタント又はソーサリーを唱えることが勝ちにつながるデッキ」であったからこそゼロックスの考え方が一致しただけであり、そこまでゼロックスそのものがそのデッキの根幹たるデッキではないだろう。
→後半でもドローカードを有効に使う、といった点ではデッキを特徴付けていると言えなくもないが、これは《小柄な竜装者/Wee Dragonauts》等があってこそである。
ここまでゼロックスについて否定的内見を多く述べてきてしまったが、ゼロックスの言わんとすることはわかる気がする。
高性能なドローカードはデッキを安定させ、土地の枚数を減少させてもある程度の安定性を保たせるよう働く傾向にあるのは事実だと思う。
それには前述した、「ドローカードが参照する枚数」なども考慮に入れる必要があり、簡単にはいかない。
そういった難しいことを省いて、指針・参考に使うぶんにはゼロックスは良いと思う。
コメント
まあそういうことか
情報提供どうも!
そうだったのか!?
そういう意味では、テンポの損失を軽減する《希望の喪失/Lose Hope》は偉大だね。毎度思うが、よく見つけたなぁと関心。
やっぱりMUDさんは良い記事書きましねぇ( ´∀`)bグッ!
あくまで本論からずれた感想なんですが、この「ゼロックス理論」が出来た時は
まだ環境が低速で、多少もたついても、それほど問題が無い時代だったことが大きいんじゃないですかね?
だから、1ランドキープだろうが、テンポロスだろうが問題が無かったんじゃないかと思います。
昔は8MANやミラクルグロウの様な、今では信じられないクロックパーミが息していた時代ですし…。
遅れて申し訳ないです。
コメントありがとうございます。
確かに、今回の話はあくまで「今の」環境と比べているわけであり、昔の環境を考慮することをしなくてはいけないかもしれませんね。
このような結論に至ってしまうのは昔と比べてマジックが高速環境化している証拠なのでしょうか。
面白い記事、毎々拝見させて頂いておりました。
この度、リンクを張らせて頂きましたのでよろしくお願いします。
どうもありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただいてよろしいでしょうか??