キーワード能力:フラッシュバック
2012年3月30日 Mtg考察 コメント (2)未練ある魂/Lingering Souls (2)(白)
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
ブロック構築で《未練ある魂/Lingering Souls》が禁止カードになった。
同コストならフラッシュバックを持つ呪文は持たない呪文と比べて、強力なカードになる傾向があると言えるだろう。
→インスタントとソーサリーといった違いさえも覆されることがある。
理由は簡単。
カードアドバンテージを取れるからだ。
→尤も、この傾向はフラッシュバックに限らず、1対2以上のアドバンテージが取れる殆ど全てのカードに当てはまるだろう。
元のカードが1対2以上のアドバンテージを得るカードである場合、フラッシュバックがあることで更にアドバンテージに差がつく。
効果に対し相当重いコストでない限り、単なる強力無比なカードになってしまう。
フラッシュバックで結果を残したカードを考えてみればいい。
元来、強力なカードに対する対処法として、「墓地に置く」という方法が存在する。
「墓地に置く」
つまり、主に手札破壊とカウンターだ。
→ライブラリー破壊などもあるがここでは割愛
しかし、フラッシュバックは「墓地のカードを唱える」ため、「墓地に置く」という対処法では完全に対処できない。
キーワード能力であるため、見ても騒ぐ人は少ないが、はっきり言ってMagic:the Gatheringの原則を大きく破壊する能力だ。
全ての呪文がフラッシュバックを持っているデッキの場合、「いつでも《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》の上位互換の効果が適応されます」となるようなものだ。
これは流石にに言い過ぎだが、完全に間違いとも言い切れないだろう。要は、それほど壊れた能力である、ということだ。
考えてもみれば、上記のような高アドバンテージのカードを産む可能性が高い「フラッシュバック環境」で禁止になるカードが出るのは最早時間の問題だったのだろうか?
この「墓地からの再利用」はクリーチャーにも出現し始めた。
頑強、そして不死だ。
クリーチャー自体、1対多数という比較的高いカードの経済性を持っているカードなのに、そのカードに更にアドアバンテージが付き始めている。
これは、所謂「クリーチャーの質/性能の向上」というよりも「クリーチャー・カードのカードとしての経済性の向上」であり、一昔前のクリーチャーの性能の向上とはベクトルが異なる向上の仕方だ。
以前はほぼ全てのクリーチャーが「クリーチャー・カード」としては1枚のクリーチャーであったが、最近では完全にそうであるとは言い切れなくなってきている。
→《タルモゴイフ/Tarmogoyf》は何もなければ確定除去1枚で墓地に落とせ、単体では再利用は出来ない。
今までのマナレシオのような指標とは異なるクリーチャーの見方が必要とされているのかもしれない。
カードの経済性とでも言うべきか。
何より、強いクリーチャーカードが「なぜ強いか?」をしっかりと見極める必要があるのではないだろうか?
→統率者戦では、その「何故」を理解していないと状況から狙うべき相手の判断が鈍る。
Vintageでの《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》も、そのカード自体が正確に理解されていると言えるのだろうか?
強力なカードの名前だけが一人歩きし、その考察・理解が不足してはいないだろか?
コメント
正直、最近騒がれてる「呪禁」なんて歯牙にもかけないレベルのAFOキーワードだと思っています。私は《炎の稲妻》でさえレガシーでも使用に耐えうると思っていますから。
>考察・理解が・・・
つまり常に電波を受信している私に隙は無いという事ですねw
はぁ~でんぱでんぱでんぱ!!!
・・・は、置いといて、
1枚1枚のカードに考えを廻らせることは非常に重要だと私も思います。
何より楽しいですしね!
呪禁も強力ですよね。
フラッシュバックを与える《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》が強いのはある意味必然かもしれません・・・
電波も捨てたものではないですよ!
やはり、自分なりの考え方/スタンスを持つことって大切ですし、他人とそういったことについて話し合うのも楽しいと思います。
これも楽しみ方の一つではないでしょうか。