Vintageにおけるカウンターカード@Vintage
2013年3月11日 Vintage国内外の両方で最近のVintageはMUD/Staxが多く入賞する傾向にあるらしい。
《煙突/Smokestack》が見直され、その強さが再認識されている。このカードについてはまたの機会に。
Vintageにおいて最も多く目にするカウンターとそれぞれについて紹介したい。
→あくまで、個人的な経験と考察に基づくものです。
以上の四つのカードが現在のVintageで遭遇する可能性の高いカードだろう。
これらのうち、どのカードがデッキに入っているかで自ずとその環境が推し量れる。これもMagic:the Gatheringの面白さの一つだろう。
→《Force of Will》はほぼ4枚のことがい多いため、このカードは別格の気がするが・・・
まずは《Force of Will》。
所謂「Hard Counter」と呼ばれるカウンター。
青が含まれているデッキであればほぼ4枚積まれているカードである。主に序盤の立ち上がりで重要な役割を演じることが多い。ただ、Vintageではピッチコストにする青いカードがかなり貴重なものであることが多いことが難点。
→《Ancestral Recall》をピッチコストに当てたいと思う人が何人いるだろうか?
0マナで唱えられることと、カウンターの種類を選ばないことが非常に強い。この二点により、Vintageでも他のカウンター呪文より優先して採用される傾向にある。
メタゲームが混沌としているときはこの呪文が第一選択であろう。
次に《Mental Misstep/精神的つまづき》。
マナコストが1マナの呪文に対して大きなアドバンテージを得ることができる。打ち消せる呪文は多いものの、その範囲は狭く、あまり多く入れられる呪文ではない。
→実はDredgeにも効果的な呪文である、ということは覚えておいて損はないだろう
MUD/Staxに対してはほぼ完全に腐る呪文であることが致命的であり、MUD/Stax系が流行っていると枚数が抑えられる傾向にある。
そして《Mana Drain》
《Force of Will》と同じくHard Counterに属し、打ち消す呪文の種類を問わない万能な呪文である。
追加の効果は近年ではあまり重視されていないが、上手く手札や盤面と噛み合えば強力無比である。
弱点としては(青)(青)を要求するため、動きにくくなってしまう点。こちらは《Mental Misstep/精神的つまづき》と違い、非常に受けの広い呪文であり対MUD/Stax戦においても十分活躍できる。所謂ウィニーに対してもある程度の効果をもつ。ミラーマッチではそのマナコスト故、他の呪文に席を譲ることが多い。従って、このカードが採用される場合、他のアーキタイプ(特にMUD/Staxなど)が流行している場合であるときが多い。Oathデッキのキーカードである《ドルイドの誓い/Oath of Druids》にも対応できる。
最後に《Flusterstorm/狼狽の嵐》
最もミラーマッチや青いデッキに対して効果的な呪文である場合が多い。
しかし、《Dark Confidant/闇の腹心》を始めとするクリーチャー呪文に対応できない。また、この呪文ではMUD/Staxの各種呪文はカウンターすることはできない。
軽さとカウンター先を複数選べることから、カウンターの打ち合いに対して非常に心強い。先述のとおり汎用性はそれほど高くないものの、その性能からサイドボードと合わせて3枚〜4枚取られることも少なくはない。《Force of Will》や《Mana Drain》では手が回りきらない細かいところに手が届く、といった感じだろうか。単体で使うよりも、他のカウンター呪文の補助に使われることが多い。わかりやすく言えば、相手のカウンターから自分のカウンターを守るために使う、という使用法が効果的だ。
具体的には、相手の《Oath of Druids/ドルイドの誓い》に対して《Mana Drain》(自分)→《Force of Will》(相手)→《Flusterstorm/狼狽の嵐》(自分)など。ストームを持つため、カウンターとの相性が潜在的に良いのだ。
尚、《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental》を大幅にパンプアップできる呪文であるので、このカードが場に出ているときはカウンター合戦が非常にシビアなものとなる(笑)
こうして見ると、Vitageではクリーチャー呪文が如何に対処されづらいカードなのかがよくわかる。実は、火力でも搭載していない限り2マナ以上のクリーチャーカードにアドバンテージを失わないで対処できるカードは《Mana Drain》1枚だけなのである(《Force of Will》はまず素打ちできない)。多くのデッキはクリーチャーを除去できるカードなど搭載していない。
つまり、一回展開されたクリーチャーに対してはどうする事もできず、数ターンのうちに勝負を決めなければならないのだ。
Zooを始めとするビードダウンがVintageにおいて活躍できているのは、こういったカウンターの特性による部分が少なからず影響している。
ただ、Power Nineが搭載されていない人が使っていることが多いから、といった理由で白ウィニーを選択してプレイしている人は残念ながら少なくはないだろう。
考えるべきは、「何故強いか・使われているのか」ではないのだろうか?
実際に対戦するときでも、Vintageにおいてなぜクリーチャーが強いのか分かっている人とただ「新規参入者にオススメされているから」という理由で使っている(であろう)人では随分と手ごわさが違う。
色々と個人的な意見を述べてしまったが、Vintageという環境を理解するには、実際にプレイしてみるのが一番だと思う。そして、環境に対して理解を深めていけばより楽しく、勝てるようになるに違いない。
《煙突/Smokestack》が見直され、その強さが再認識されている。このカードについてはまたの機会に。
Vintageにおいて最も多く目にするカウンターとそれぞれについて紹介したい。
→あくまで、個人的な経験と考察に基づくものです。
Force of Will (3)(青)(青)
インスタント
あなたは、Force of Willのマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
Mental Misstep / 精神的つまづき (青/Φ)
インスタント
((青/Φ)は(青)でも2点のライフでも支払うことができる。)
点数で見たマナ・コストが1の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
Mana Drain (青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、あなたのマナ・プールに(X)を加える。Xはその呪文の点数で見たマナ・コストの点数である。
Flusterstorm / 狼狽の嵐 (青)
インスタント
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(1)を支払わない限り、それを打ち消す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
以上の四つのカードが現在のVintageで遭遇する可能性の高いカードだろう。
これらのうち、どのカードがデッキに入っているかで自ずとその環境が推し量れる。これもMagic:the Gatheringの面白さの一つだろう。
→《Force of Will》はほぼ4枚のことがい多いため、このカードは別格の気がするが・・・
まずは《Force of Will》。
所謂「Hard Counter」と呼ばれるカウンター。
青が含まれているデッキであればほぼ4枚積まれているカードである。主に序盤の立ち上がりで重要な役割を演じることが多い。ただ、Vintageではピッチコストにする青いカードがかなり貴重なものであることが多いことが難点。
→《Ancestral Recall》をピッチコストに当てたいと思う人が何人いるだろうか?
0マナで唱えられることと、カウンターの種類を選ばないことが非常に強い。この二点により、Vintageでも他のカウンター呪文より優先して採用される傾向にある。
メタゲームが混沌としているときはこの呪文が第一選択であろう。
次に《Mental Misstep/精神的つまづき》。
マナコストが1マナの呪文に対して大きなアドバンテージを得ることができる。打ち消せる呪文は多いものの、その範囲は狭く、あまり多く入れられる呪文ではない。
→実はDredgeにも効果的な呪文である、ということは覚えておいて損はないだろう
MUD/Staxに対してはほぼ完全に腐る呪文であることが致命的であり、MUD/Stax系が流行っていると枚数が抑えられる傾向にある。
そして《Mana Drain》
《Force of Will》と同じくHard Counterに属し、打ち消す呪文の種類を問わない万能な呪文である。
追加の効果は近年ではあまり重視されていないが、上手く手札や盤面と噛み合えば強力無比である。
弱点としては(青)(青)を要求するため、動きにくくなってしまう点。こちらは《Mental Misstep/精神的つまづき》と違い、非常に受けの広い呪文であり対MUD/Stax戦においても十分活躍できる。所謂ウィニーに対してもある程度の効果をもつ。ミラーマッチではそのマナコスト故、他の呪文に席を譲ることが多い。従って、このカードが採用される場合、他のアーキタイプ(特にMUD/Staxなど)が流行している場合であるときが多い。Oathデッキのキーカードである《ドルイドの誓い/Oath of Druids》にも対応できる。
最後に《Flusterstorm/狼狽の嵐》
最もミラーマッチや青いデッキに対して効果的な呪文である場合が多い。
しかし、《Dark Confidant/闇の腹心》を始めとするクリーチャー呪文に対応できない。また、この呪文ではMUD/Staxの各種呪文はカウンターすることはできない。
軽さとカウンター先を複数選べることから、カウンターの打ち合いに対して非常に心強い。先述のとおり汎用性はそれほど高くないものの、その性能からサイドボードと合わせて3枚〜4枚取られることも少なくはない。《Force of Will》や《Mana Drain》では手が回りきらない細かいところに手が届く、といった感じだろうか。単体で使うよりも、他のカウンター呪文の補助に使われることが多い。わかりやすく言えば、相手のカウンターから自分のカウンターを守るために使う、という使用法が効果的だ。
具体的には、相手の《Oath of Druids/ドルイドの誓い》に対して《Mana Drain》(自分)→《Force of Will》(相手)→《Flusterstorm/狼狽の嵐》(自分)など。ストームを持つため、カウンターとの相性が潜在的に良いのだ。
尚、《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental》を大幅にパンプアップできる呪文であるので、このカードが場に出ているときはカウンター合戦が非常にシビアなものとなる(笑)
こうして見ると、Vitageではクリーチャー呪文が如何に対処されづらいカードなのかがよくわかる。実は、火力でも搭載していない限り2マナ以上のクリーチャーカードにアドバンテージを失わないで対処できるカードは《Mana Drain》1枚だけなのである(《Force of Will》はまず素打ちできない)。多くのデッキはクリーチャーを除去できるカードなど搭載していない。
つまり、一回展開されたクリーチャーに対してはどうする事もできず、数ターンのうちに勝負を決めなければならないのだ。
Zooを始めとするビードダウンがVintageにおいて活躍できているのは、こういったカウンターの特性による部分が少なからず影響している。
ただ、Power Nineが搭載されていない人が使っていることが多いから、といった理由で白ウィニーを選択してプレイしている人は残念ながら少なくはないだろう。
考えるべきは、「何故強いか・使われているのか」ではないのだろうか?
実際に対戦するときでも、Vintageにおいてなぜクリーチャーが強いのか分かっている人とただ「新規参入者にオススメされているから」という理由で使っている(であろう)人では随分と手ごわさが違う。
色々と個人的な意見を述べてしまったが、Vintageという環境を理解するには、実際にプレイしてみるのが一番だと思う。そして、環境に対して理解を深めていけばより楽しく、勝てるようになるに違いない。
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